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石垣島を訪れた3人の大学生が、将来一緒に起業することを約束
それぞれの道を進んでいた3人が再会し、面白法人カヤックを創業
面白法人カヤック本社を鎌倉に移転
柳澤大輔と住吉優がセブ島に来比、佐藤ひろこに出会う
面白法人カヤックが東証マザーズ(3904)に上場
住吉優が、石垣島の公営塾講師に赴任
住吉優らによって、地域活動団体いしコンが発足
柳澤大輔が、著書「鎌倉資本主義」を上梓
柳澤大輔が渡石垣し、住吉優らと新会社設立を決意。
株式会社カヤックゼロ設立
佐藤ひろこがセブ島から石垣島への移住をきっかけに、カヤックゼロに参画
石垣島での「まちのコイン」事業を開始、お披露目イベントを開催
まちのコイン「まーる」のユーザー数が1000名を突破
日本最南端のイベント&コワーキングスペース「チャレンジ石垣島」をオープン
移住者&移住希望者向けの住宅がひとつの屋根で繋がった「One Roof SHIRAHO」をオープン
森住理海が代表取締役に就任、柳澤大輔が取締役に就任
佐藤ひろこが取締役を退任
八重山諸島の黒島で塩製造販売事業を開始
1992年夏、当時は大学の同級生だった面白法人カヤック創業者3人で石垣島を旅しました。いつか3人で会社をつくろう。そう約束したのは、この場所です。
その6年後、都内にあるマンションの一室でカヤックを創業し、ほどなくして鎌倉に本社を移転しました。
約束の日から30年近く経ち、石垣島に会社を設立することになりました。社名は「カヤックゼロ」です。
どうして東京に本社を置かないのか。これまで何度もそう聞かれました。たしかに東京は便利です。でも、そもそも僕たちは、どうして働くのか。豊かな自然に囲まれて、朝は海で遊び、好きな仲間たちと思い切り仕事して、日が暮れたら、その日に採れた野菜や魚を食べる。そんなふうに仕事も遊びも面白がるためです。そのためには、東京よりも、もっといい場所がたくさんあるはずです。
AからBの間を移動する時、いかに最短距離の直線を引くことができるか。この100年、そんな力が問われてきました。でも、これからは、どれだけ迂回できるか、そのプロセスを楽しむことができるか。そんな力が大切になると思うのです。
行き過ぎた資本主義によって、合理性や規模化が優先され、画一的な風景が広がるようになった。そんなふうにいう人もいます。けれども、それは資本主義のせいではなく、資本主義の「使われ方」が少しだけ違ったせいではないでしょうか。企業は、地域それぞれの魅力を最大化し、人が楽しく暮らすために活動する。それが本来の姿だと思うのです。
豊かな自然や歴史、人のつながり。そんな地域ならではの資本を最大化することで、持続可能な成長を実現する「地域資本主義」を僕たちは鎌倉で始めました。それを、石垣島でも取り組ませていただけたらと思っています。
石垣島には、とてつもない魅力があります。地球という大きな生命体の鼓動を感じます。この場所で、これからの資本主義を考え、事業として実現していきたいと思っています。
石垣島の皆さん、どうぞよろしくお願いします。事業のひとつひとつ、心を込めて行います。地域に根づいて、地域とともに成長する。そんな企業のあり方へのチャレンジに向けて、力を貸していただけたら幸いです。鎌倉での失敗もいっぱいありますが、成功もあります。その経験をうまく活かして、共に栄えることができればと思っています。
カヤックゼロ。ここに回帰します。ここから、始めます。